
シギサワ カヤ
アスキー・メディアワークス 刊
発売日 2010-08-27
海老沢三姉妹の三女由佳里がメイン・ヒロインの物語の第3巻にして最終巻。ちなみに長女、碧は『九月病』の真のヒロイン、次女佳織は『溺れるようにできている。』のメイン・ヒロインです。
海老沢三姉妹はそれぞれ性格はまったく異なるのだけど、付き合い続けるには男の方にかなりの度量を必要とするんじゃないかな。いや、三人とも悪女ってわけじゃなくて、逆に他者(もちろん恋人も含む)に対する思いやり気配りのできる人達なんだけれど、色合いは違えど堅固なセルフ・フィールドの持ち主なんで、本音がわかりにくく、結果として男を振り回してしまうことになるんですよね。
それじゃぁこの『ファムファタル』の主人公であるハイ君がそんな度量のある男かといえば、決してそうではないからますます話がこじれちゃうわけです。
まぁ最終的には落ち着く所に落ち着くわけですが、ほんと、人を好きになるって不思議がいっぱいですよね。
それにしても、海老沢由佳里嬢が実はアレが嫌いだったとは吃驚です。表紙にもなっていたのにね......
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